イスラエル国家、建国以来最大の軍事演習が4月6日から始まっている。
最近、特にシリア、イランがイスラエルに軍事攻撃を仕掛けた訳でもなく、ヒズボラが過激な軍事行動を加速化させている訳でもなく、「なぜ、この時期に建国以来最大の軍事演習なのか」説明が付かない。
長年、イスラエルの資金提供者となってきたベア・スターンズに代表される銀行が事実上、倒産し、イスラエルは現在、建国以来最大の資金的危機に瀕している。ここで大規模な戦争が起これば、イスラエル軍事産業は活性化し、そこに投資している欧米銀行群は一気に資金繰りが「好転する」。そのためには、どうしても再び「大規模な中東戦争が必要」であり、少なくとも多額の軍備.装備を消費する大規模軍事演習が必要となる。
中東で「戦争が起こらなければならない必然性」が高まりつつある。
しかも、イスラエル内部で、パレスチナの地こそユダヤ教の故郷と考え、あくまでパレスチナの地にこだわる宗教的右派と、経済的利益優先で中国に活動の場を移そうとする実務派の分裂が起こっている。狂信的宗教右派は、パレスチナで大規模戦争が起これば、「中国に拠点を移しかけているイスラエル人ビジネスマンも同朋を見捨てる訳にはいかず、再びパレスチナのイスラエル国家護衛のために戻り、国家は団結する」と考えている。
こうした狂信派は核兵器の使用も辞さない。
こうした動きに敏感なイスラム諸国では反撃のための核兵器への需要が高まっている。具体的にはパキスタン、イラン等、イスラム国家の核兵器(核物質)に対する、他のイスラム国家からの需要である。
イランの核開発を仕切る国際核兵器商人マーク・リッチは、この最大のビジネスチャンスに狂喜している。
世界各地でウラン鉱山開発を手がけるロスチャイルドも満面に笑みをたたえ、狂喜している。
リッチの部下のチェイニー副大統領は「ネオコン派の代表として」、イスラエルの狂信的右派を強く支援し、右派に対し「団結して、イランとヒズボラを打倒しよう」と呼びかけ、戦争をケシカケテいる。チェイニーの強い支援に元気付けられイスラエルの右派が軍事行動をエスカレートさせれば、それに恐怖したイスラム諸国の核兵器需要はさらに高まり、チェイニーのボス・リッチの核兵器(物質)は飛ぶように売れて行く。チェイニーの狙いはそこにある。
宗教的狂信は常にビジネスに利用され、人類を滅亡へと導く。愚行を止める理性が人類に働くか。働かなければ、人類は生きている価値の無い無価値な存在として、その愚かさ故に滅びる。