この時、ラッセル社は、スコットランドの麻薬専売会社ジャーディン・マセソンと連携、その支援を受ける。
ラッセル社は、1823年、コネチカット州ミドルタウンのサミュエル・ラッセルがトルコのアヘンを米国等に輸入する目的で設立。1830年代には、ボストンの麻薬密売マフィア=トーマス・H・パーキンス・シンジケートと合体、米国最大のアヘン密売業者となる。
ラッセル社が中国への麻薬販売を開始すると、中国・広東にはルーズベルト大統領の祖父ウォーレン・デラノjrが、ラッセルの最高執行責任者として駐留し、その麻薬輸出を「仕切った」。
ルーズベルト一族の財産は、こうして形成された。
デラノは当時、アメリカ政府の副領事を兼任しており、ラッセルの麻薬販売が米国政府「公認」、米国政府自体の「事業」であった事が、ここから分かる。
ラッセル社の幹部には歴代、コロンビア大学創立者のアビール・ロウ一族、
雑誌「フォーブス」創立者のジョン・M・フォーブス一族=この一族から、後に大統領候補となるジョン・フォーブズ・ケリーが出現する。
中南米での黒人奴隷農園を経営するUF=ユナイテッド・フルーツ社の創立者ジョセフ・クーリッジ一族(後に一族からクーリッジ大統領を輩出する)が就任して来た。
UFの奴隷農園で栽培されたバナナは、2022現在、「チキータ・バナナ」の名で、日本の、どこのスーパーマーケットでも売られている。
UFの黒人奴隷監視組織が後にCIAに発展する。
またラッセル社の監査役には、ブッシュ大統領一族の先祖=J・プレスコット・ブッシュが就任している。
ここに名前を挙げた一族は、麻薬販売によって財産と地位を形成する。