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2013年05月13日

日中韓国の政治家達の、能力劣化


バナナの叩き売りを商売としている者が、バナナ1房を100円で仕入れる。

バナナ1房に必要経費と利益を加え、150円で売ることが「適正価格」と計算される時、

この150円という価格を考察し算出する事が、バナナの叩き売り人の生計=生命を維持するための「必要な作業」となる。

そして算出された150円という数字が、バナナの叩き売り人が生命を維持するために必要な「真実と、厳然たる現実=事実」を示す事になる。


 そのような「真実の考察」を、通常、バナナの叩き売り人は行わない。

バナナの叩き売り人は、1房を500円で売りたいと考える。500円という数字に根拠はない。

そこで、バナナの叩き売り人は道を行き交う見物客に、「1房2000円」と大声で語りかける。

見物客は、2000円がハッタリ=ウソである事を知っているので、「300円」と反論する。

バナナの叩き売り人は「驚いた顔」をし、苦しそうな顔を演出し、「1000円」と値下げしてみせる。

見物客は、愉快そうに、「400円」と怒鳴る。

バナナの叩き売り人は、「これでは生活が出来ない」等々とグチを言って見せ、「赤字覚悟で、500円、持ってけドロボウ」と掛け声をかけ、見物客は500円で買ってゆく。

バナナの叩き売り人は、最初から500円と目算していたので、計算通りとなる。

この2000円、1000円、500円、そして見物客の提示した300円、400円という数字には根拠がなく、ハッタリ=ウソと駆け引きだけが存在している。適正価格の150円を考察しようとする「真実の追究」等、全く存在していない。


 第二次世界大戦中の、南京「大虐殺」に対し、過去、中国政府が犠牲者数として提示してきた数字には、南京に在住していた人口を超える数値が示されてきた。

存在していなかった住民を、日本軍は「殺害する事はできない」。

犠牲者の数字を出来るだけ大きく見せる事によって、日本政府からODA等の資金援助を引き出し、外交交渉における譲歩を手に入れるための「カケヒキ=政治」だけが、そこには存在した。

外交交渉における譲歩とは、人民元安による中国政府の輸出攻勢に対し、為替水準が意図的に安過ぎる、と日本政府が是正を求める事は、中国側の輸出増進=外貨獲得にマイナスとなるため、そうした是正請求を日本が行わない=譲歩する事等を指している。

この「カケヒキ=政治」によって提示された犠牲者の数値には、バナナの叩き売り人の提示した2000円、1000円、500円という数字のようにハッタリ=ウソと駆け引きだけが存在し、適正価格の150円を考察しようとする「真実の追究」等、全く存在していない。

真実の追究と、ハッタリ=ウソと駆け引き=政治は別物である。

バナナの叩き売り人の提示した2000円という数字には、ハッタリ=ウソと駆け引きが透けて見えるため、見物客は、薄笑いを浮かべながら、300円、400円という数字を提示してゆく。この300円、400円という数字が、安倍首相の主張する、「侵略という概念には、様々な定義があり、何をもって侵略とするのかには諸説がある」という言葉になり、高市・自民党政調会長の主張する「靖国参拝を外交問題とする事、それ自体が、異常」という発言になる。

相手国がハッタリ=ウソと駆け引き=政治を行うのであれば、日本側も「政治」を行う、という宣言である。

バナナの叩き売り人と、見物客の、2000円、300円という商談には、「カケヒキを楽しむ」風情が存在している。

2000円という高値に激怒する者も、300円という安値に激怒する者もいない。150円という適正価格を追求せず、ウソの言い合いを「楽しんでいる」。極めて冷静である。

一方、執拗に第二次世界大戦中の日本の行為を繰り返し責任追及し、謝罪を求める中国・韓国に激怒する日本人と、安倍・高市の発言に激怒する中国・韓国の人々も、「ウソを言い合う政治・外交世界」の出来事である事を忘れている。

そこには冷静さは存在していない。

100年にわたり英国が香港を植民地支配し続けてきた事を一度も非難しない中国が、日本「だけ」を非難する矛盾、朝鮮戦争の際、中国軍・ソ連軍(ロシア)の北朝鮮軍へのバックアップによって韓国軍の兵士=若者達が多数、死傷した事に対し中国・ロシアを執拗に非難し続けた事実が「無い」韓国政府が日本「だけ」を執拗に非難し続けている矛盾を指摘され、日中、日韓の外相同士が腹を抱えて大笑いし、自分達が「ウソを言い合う政治・外交世界」の住人である事を自覚し直し、

「歴史認識問題」はサテオキ、中国国内のシェールガス開発をめぐる日中の技術協力問題、ハイテク製品の輸出貿易立国に賭けた日韓両国において青年層の大量失業・不安定就労問題が噴出している「共通の社会問題」の解決に、議題を転じる度量・キャパシティ=能力が、日中韓の3国の市民・サラリーマン、そして政治家達には決定的に欠けている。

公務員の給与さえ支払えなくなった赤字国家アメリカは断末魔にあり、財産の多くをアメリカ・ドルで所持している日本と中国=2つの経済大国とアジアには、ドルの紙クズ化によって大混乱が発生する。「共通の対策本部」設置のテーマさえ出てこない所には、歴史的視野の狭い日中韓の政治家達が政治家廃業によってしか、市民・サラリーマンの幸福に寄与する事ができない現状が露呈している。

この歴史的視野の狭さが、本当の「歴史認識問題の認識欠如」である。

非難され、恥じ入らなければならないのは、70年前の戦争時の行為ではなく、2013年現在の自分達の無能ブリである。

posted by 00 at 18:17 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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