「CIAに入ったら、一生CIAのメンバーであり、退職と言う制度は存在しない。死んだ時に、退職となる。」
ビル・クリントン民主党政権でCIAを統括する国家情報会議NICの議長として、「CIAのボス中のボス」であったジョセフ・ナイ。冒頭に掲げたCIA職員について、しばしば言われる言葉は、このナイについてこそ、最も、ふさわしい言葉である。
クリントン政権で「諜報・スパイ活動を仕切った」重鎮ナイが、ヒラリー・クリントンが国務長官を務める、クリントン色の強いオバマ政権の「シナリオ」を描くのは、ある意味当然とも言えるが、そのナイは以下のようなアジア戦略を練り上げている。
拙稿「臨戦体制整備は、亡国への道」、
http://alternativereport1.seesaa.net/article/49234258.html
今回の、北朝鮮とアメリカとの「一時的和解」、そして長らく続いてきた対立は、全て、このナイの戦略の「枠内」で起こっている、コップの中の嵐である。