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2010年03月27日

イルミナティ陰謀論の正体




書物短評 : 中丸薫+菅沼光弘著  「この国を支配/管理する者たち」徳間書店




 本書で展開される、中丸と菅沼の対談が低劣である。

 中丸は語る。

「自分はある日、UFOに乗った宇宙人に出会い、世界平和のために運動せよ、と指示を受け運動をやっている。現在も宇宙人の指示で動いている。」

「自分は明治天皇の孫娘であり、日本を天皇を中心とした天皇制国家として再興する使命がある。」

「世界はロックフェラーとロスチャイルドに支配されており、過去の戦争は全て彼らの陰謀で起こっている。ロックフェラーとロスチャイルドは戦争で数億人を殺害した凶悪人である。」

中丸は以上のように主張しながら、本書には「ロックフェラーと仲良く」、中丸が握手している写真が掲載されている。

中丸を師匠と仰ぐ、元フォーブス記者のイルミナティ陰謀論を展開する外国人評論家も、ロックフェラーとの「握手」を誇らしげにメディアに掲載していた事がある。

 中丸は、「近々ロックフェラーに会い、戦争を止めるように説得しに行く」と本書で主張している。数億人を殺害した凶悪人が、1、2時間、中丸と対談し、「説得され、戦争を止める」、その程度の悪人であれば、はるか以前に改心していたはずである。
 
 おそらく、ロックフェラーと中丸の対談時には、「UFOに乗った、中丸の友達の宇宙人がやって来て、宇宙人がロックフェラーを説得してくれる予定になっているのだろう」。

中丸の弟子の、元フォーブス記者も、昨年11月、宇宙人とオバマ大統領の記者会見が行われると、予言していた。しかし11月に、「宇宙人との記者会見は行われなかった」。狂気は、師匠から弟子にも「伝授」されたらしい。

 菅沼は言う。

「日本は諜報活動が弱い。共産党は昔と違い温和になったが、替わって環境保護等を主張する様々な団体(つまり市民運動)が現れており、そうした活動を監視するために、米国のCIA並みに公安警察を大規模化し、巨大化させなくてはならない」。

 つまり公安警察出身の菅沼は、「市民運動を弾圧するために公安警察を現在の数十倍の規模に続充せよ」、と主張しているのだ。

 本書が導く結論は、

「911のテロは陰謀であり、その元凶は米国を動かすロックフェラー等のユダヤ人であり、悪の元凶はユダヤ人である。ユダヤ人による地球支配を排除するため、『我が日本民族』の復興を促し、民族国家を強固にするため、公安警察、秘密警察を巨大化すべきである。」

これは反ユダヤ主義を掲げ、強烈な国家統制を行った、ナチス思想と同一のモノである。日本におけるファシズムは、中丸の言う、天皇制=国家ファシズムであった。イルミナティ陰謀論者は、こうして、「911テロ問題、ロックフェラー、ロスチャイルド批判を、巧みに、反ユダヤ主義という人種差別に誘導し、ファシズムへと誘導し、日本を近隣諸国との戦争へと導いて行く」。

これが、イルミナティ陰謀論と言う、インチキ思想の正体であり、イルミナティ陰謀論とは現代版ナチス思想である。

なお、中丸の弟子のフォーブス元記者の「所属する」フォーブス一族は、巨大メディア・コングロマリットを経営し、元々ロシア帝国の管財人であった、この一族は、ロシアから核兵器技術の伝授を受けている「イランのメディア業界にも、メディア・ネットワークを張り巡らせている」。フォーブス記者を辞めた後に、イランのメディア業界で「メシを食べていても」、フォーブス・メディアネットワークで「メシを食べている事には、変化が無い」。

このフォーブス一族の、ジョン・フォーブス・ケリー上院議員は、オバマ政権下で、アフガニスタンの戦争拡大、兵士増派を決定した責任者である。


 反ロスチャイルドを掲げる、日本人、在日外国人のデマ宣伝屋達は、ロスチャイルド、ロックフェラー等の金融屋達の悪行を批判・指弾しつつ、その批判を偏狭な民族主義・天皇主義に「流し込もうとする」、時代錯誤を今日も続けている。反ロスチャイルドを掲げつつ、「中国に日本が乗っ取られる」等という、ネット右翼マガイの、近視眼的な民族主義を絶叫するに至っては、「自分が日本に生まれたので、日本が一番、正義で正しい」とする、素朴・民族主義者の、お粗末な馬脚を現している。









posted by 00 at 20:38 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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