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2008年12月26日

大統領オバマを「作り出した、デッチアゲ劇」


拙稿「続報:米国を包囲する傭兵300万人の意味するもの」参照。

http://alternativereport1.seesaa.net/article/49423811.html




書物短評 : クリストフ・マーシャル 「ブラック・ケネディ オバマの挑戦」 講談社




 新しい大統領が当選すると、大統領の経歴について「表面だけを、ナゾッタ」、何の推察も問題提起も無い書物が多数出版される。本書も、そうした「芸能人のタレント本」のような駄本である。

オバマは、カリフォルニアのオキシデンタル・カレッジを卒業している。TVの連続青春ドラマで人気を博した「ビバリーヒルズ青春白書」という学園モノの舞台となった学校である。この学校は実際に「俳優の養成、俳優の発声法・演技方法、脚色、映像効果」等を専門的に研究・教育する部門に「秀逸」な教育機関である。

映画監督の「指示通りに、いかに、上手に、役割を演じるか」の俳優「製造」学校を、「オバマ」は卒業している。

 オバマは選挙演説が極めて巧みな事から、「大統領に当選した」。演説の際の、発声方法、表情、自信に満ちた身振り、演説の舞台上から観客=選挙民を魅了する「テクニック」、TV放送の効果的な「演出」が、政治家としての実務経験に不足した「オバマの唯一の武器」であった。それは俳優養成学校で、オバマが「映画監督の指示通りに動く」俳優として教育を受けて来た「効果・結果」である。

 この男=オバマは、政治家ではなく、俳優である。

 大学卒業後、オバマはウォール街のトリニティ教会での、社会活動を「経て」政治家となった。この教会には、沢山のウォール街の金融マン、金融機関の経営者、政治家が詰めかけていた。世界中の金融マンを「組織し」、その金融機関の政治的な代理人となる「政治家として自分を売り込むには、最も適切な」場所である。

ウォール街を代表する金融機関の経営トップが、米国政府の閣僚とレストランで食事をし、ホテルの密室で会談すれば、即座にマスコミに「密談、政界工作」等々、騒がれる事になる。しかし金融マンが「敬虔なキリスト教徒」として教会に通い、「そこに偶然来ていた政治家」と話をし、神父の部屋に招かれ、2人で会談しても、「神父に個々人、別々に、心の悩みを聞いてもらっていた」と言う事であれば、キリスト教社会では誰も苦情を言う者は居ない。政界工作、密談、陰謀、収賄、政界の機密の民間への漏洩が、教会を舞台にして「こそ」行われる理由である。

トリニティ教会とは、英国国教会の事である。ウォール街と、それをコントロールする英国ロンドンの金融市場シティの、パイプが、この教会である。かつてローマ帝国の国教であったカトリックに反旗を翻し、バチカンよりも古い時代の聖書を持ち出し、そこにはイエス・キリストではなく、サタン=悪魔こそが正当な神であると記載されている、と主張し、悪魔に師事し、人類を滅ぼす事が「神への奉仕である」と主張する宗教分派が複数、出現した。極言すれば、トリニティ教会が、その1派である。この教会に集まるウォール街の金融マン達が、サブプライム債券を開発し、現在の金融恐慌を生み出し、第三次世界大戦の「導火線に火を付けた」宗教的複線は、そこにある。

 オバマが政治家として一躍注目を浴びるようになった発端は、2005年、ニューオーリンズを中心とした地域を襲ったハリケーン・カトリーナへの、米国政府の対応の遅れ、出動した軍の行動の遅れに対する、オバマの強い批判、改善勧告内容の「力強さ、明確さ」にあった。

しかし、このハリケーン被害で、「黒人居住地域であるから軍の出動が遅れた、これは人種差別である」と声高に主張するオバマを「一躍、ヒーロー」に祭り上げる結果となった、その軍とは、まさにFEMAであり、その創立者・ボスが、ズビグニュー・ブレジンスキーであった。しかし、奇妙な事に、ブレジンスキーは「オバマのボス」である。大統領オバマの最高指揮官・政策ブレーンは、現在も、ブレジンスキーである。

ブレジンスキーが、FEMAに「ミスを連発させ、そのミスの詳細、改善策を、子分のオバマに教える」。オバマが、議会で、ミスの詳細を、「驚くべき情報収集力で調査・報告し、しかも的確な改善策を展開する」。オバマの情報収集力が「驚くべきもの」であり、改善策が的確なのは当然である。FEMAの指揮官・総司令官のブレジンスキーがオバマのボスであり、ボスから「全てを教わっているのであるから」。

こうして、オバマ=ブレジンスキーの「自作自演」により、「ヒーロー・オバマ」が誕生し、大統領への道が「開かれて行く」


posted by 00 at 20:29 | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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